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LIFE STYLE MAGAZINE CREVIA TIMES live NO.12

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はじめようお手軽・簡単ボタニカルライフ

家でリラックスしたい、さらに癒しや安らぎが欲しいと考えたとき、効果的なのが花や観葉植物などのグリーンです。部屋やベランダに置くだけで、リラックス効果が得られます。しかし、手入れや育てるのが大変そうと敬遠する人が多いのも事実。そこで今回は、グリーンを使ったコーディネイトや空間プロデュースも提案しているディリジェンスパーラーの越智さんに、手入れや育て方も簡単で、お手軽にできる植物&グリーンコーディネイトを、ライフスタイル別に教えてもらいましょう。

yashutaka ochi

「DILIGENCE PARLOUR」主宰
ブティックやパーティーの装花、植栽、中庭の製作など植物にまつわるデザインを手がける。ショップ「DILIGENCE PARLOUR」は、毎日続く日常の中にファンタジックな時間や空間を存在させることと、独自の視点・感覚で価値ある商品をみつけ提案することで、生活を楽しく、気持ちを豊かにすることを目指している。

http://diligenceparlour.jp/

撮影協力
クレヴィア盧花公園マンションギャラリー

  1. 育てていくうちに実がなり、食べることのできる植物は、使うことにも楽しみがあります。今回は、いちごやみかん、コーヒーなどに加えて、ローズマリーやミントなど、すぐに料理に使えるハーブもセレクト。面倒が少なく、日が当たり風通しの良い場所に置き、きちんと水を与えればすくすくと育つ植物なので、生活にも取り入れやすい。また育てていく過程でも、コーヒーやみかんは実がなる木で、大きい分水切れが少なく他の植物よりも育てやすいのがポイントです。いちごは、カワイイ花が咲き、ベランダ(外)で育てていると、蜂などが来て、受粉して、きちんと実をつけてくれます。ミントやハーブは手軽に、紅茶や料理などに使うこともできるので楽しくて便利。それぞれ成長速度が異なるので、年間を通して、いろいろと楽しめます。

    フルーツやハーブなど、育てて楽しく、後でも楽しめたり、使えたりするような植物をセレクト。ベランダに置くということで、小さいものばかりではなく、背の高いものなどを交えることによって、空間にメリハリを出し、目に入ってくる緑の量も多くすることで、リラックス効果を高めました。
    椅子は植物とのバランス、馴染み感を考えて、アンティークのものをセレクト。選んだ植物はそれぞれ、成長速度が異なるので、年間を通して楽しめると思います。

    風通しの良い日向で育てましょう。水は土の表面が乾いていたら、あげる程度でOK。気軽に摘んで使って、また育てて楽しむのがいいと思います。ハーブは幾つかの種類を育てると料理や飲み物、入浴剤としても使えて楽しいです。自分で育てて、その場で摘んで料理に使えば、新鮮で、買ってきた香料を使うよりも少しだけ気分がいいと思います。

    真夏と真冬以外の時期に花が咲き、その後、実をつけます。見た目がとてもかわいく、またわかりやすい変化もあるので、育てるのが楽しい植物です。成長のスパンが短く、実際にいちごがなっているのを見るのも、普段はあまりないことだと思うので、お子さんと一緒に育てて、観察するのもいいと思います。

    鉢で育てていると、土に対しての根っこの割合が多くなることが多いので、水をたっぷりとあげることがポイントです。花が咲いてから約半年ほどで収穫できる程度に成長します。基本的には、実がついた状態で売っているものが多く、そういったものだと1〜2ヶ月で実が収穫できると思います。気楽に育てることができ、ゆっくりと楽しめる植物ですね。

  2. 植物を育てるのにあまり神経質になってしまうと、その行為自体が楽しくなくなってしまいます。ディリジェンスパーラーでは、お買上げいただいた植物が枯れてしまった場合、鉢をお持ち頂くと新しい種を無料で植えるサービスをしています。切花を買う様な感覚で気軽に植物を生活に取り入れ、慣れていくうちに育てるコツも身に付きます。

    一部例外もありますが、真冬以外は土の表面を触ってみて、乾いていたら水をあげること。土の表面が湿っている場合は、中の方にも水分がある状態なので、水をあげると根っこが酸素不足になってしまいます。あげすぎ、あげなすぎに注意が必要です。

    自分が興味を持った植物のことを調べるのも植物を育てていく上で、良い方向に繋がります。例えば、インターネットで名前を検索するとたくさんの育て方が出てきます。情報がちぐはぐな場合もありますが、住まいの環境に合わせ、その植物について色々知ると、育てるのがもっと楽しくなります。

    花のつきが悪くなったり、ちょっとしおれたりしたときに、肥料をあげると花のつきが良くなり、元気になります。しかし、株自体が弱っている時には、肥料ではなく、活力剤というものを水と一緒にあげることで、水と栄養の吸い込みが良くなり、回復を促してくれます。活力剤というのは、弱った時の消化機能を補ってくれる効果を持っているものなのです。

  1. ポイントは色とりどりの花が咲いていくこと、咲き終わった後も押し花にしたり、タネを摘んで再び一から育てる楽しみもあります。色も美しく、華やかで、生の花の香りが気分も高めてくれます。もっとたくさん花を用意しても良いのですが、自分が無理なく、世話の出来る範囲で育てるのが一番いいと思います。割と安価で購入できるものが多いので、気軽に植え替えたりするもの楽しいです。枯らしてしまうことがあるかもしれませんが、あまり気にせず、切り花を買う感覚で、観て、育てることを楽しんでください。そうしているうちに、自然に育てるのも上手になっていきます。大きなプランターよりも、簡単に配置換えができる鉢がおすすめ。まずは、ひと鉢からはじめる気持ちがいいと思います。花をゆっくりと眺めることができる、あなただけのスペースを作ってください。

    花の色はトーンを揃えると統一感がでて、上手にまとまります。初めは自分の好きな色でまとめると、気分も上がると思うのでおすすめです。
    インテリアは、ガーデニングチェアとガーデニングテーブルを用意。ちいさなベランダでも、花に囲まれながらお茶を飲める様な、くつろげる空間というものをイメージしました。 好きな花を並べて、自分好みのガーデンスタイルを作りましょう。

    紫色の部分ひとつひとつが花になっていて、下から順番に咲いていくのが面白いところです。次々に花が咲いていく感じが見ていて楽しいです。育てやすく、生命力も強く、吊るして飾るのに向いています。開花は夏〜秋時期で、咲いているものを買えば、その後、1〜2ヶ月は花が付いています。

    パンジーとビオラは、同じ花の種類なのですが、大きさによって呼び名が変わってきます。4センチよりも大きいとパンジー、小さいとビオラというように。ビオラのほうが、一度にたくさん花が咲くのが特徴です。咲く時期は、秋から梅雨前まで。成長も早く、生命力も強いので、花をこまめに摘むとよく咲きます。押し花にするのもかわいくてオススメです。

    咲いている時期は短いのですが、秋を代表する花で、より季節を感じさせてくれます。次々と花を咲かせ、そのまま摘まないでいるとタネになり、そのタネをまた埋めると、比較的簡単にまた花を咲かせることができます。季節を感じることができ、そして再度、自分で花を咲かせることができる、花のサイクルを楽しめる種類です。

  2. 鉢の場所を決め、一度置いたら、その後はあまり頻繁に動かさないこと。これも意外に大事なことです。これは、室内から外へはもちろん、同じような場所でも、日の当たり具合などが変わってくることによって、植物が弱ってしまう場合があるからです。何度も置き場所の変更を繰り返すのは、植物に良くありません。置く場所のポイントとしては、例外もありますが、基本は明るく、冷暖房が直接当たらないところを選んであげてください。

    正解は、葉っぱの付け根から。新しい芽は、茎と葉っぱの付け根から出てくるので、次々と花を楽しみたい人であれば、そこからこまめに摘むことをおすすめします。花は、一度咲き終わるとタネを作ろうとエネルギーをたくさん使うので、その他の花が咲きにくくなってしまうのです。

    テレビや冷蔵庫、レンジなど、電磁波や熱を発しやすい機器の側は、植物にとってよくない環境なので、避けて欲しいですね。

  1. ソファーに座ってくつろいでいるとき、視界の一部に緑が入ってくるだけで、リラックス効果が得られます。お部屋の中のアクセントとして、また空間に広がりを見せるためにも効果的です。大ぶりなグリーンがひとつあるだけでも部屋の雰囲気を和やかにしてくれます。手入れもとても楽で、鉢が大きいので、その分土も多く、水をたくさん蓄えておけるて、水やりも頻繁にしなくてもいいんです。気をつける点としては、暖房などが直接当たらないようにすることと、強い直射日光の当たる所に置かないこと。カーテン越しに柔らかい光が入る様な窓際がおすすめ。今回用意したものは、2.5mと少し大きめですが、大きさにこだわらず、小さいものでも部屋のなかにグリーンをひとつ置くと、気分が変わります。

    大ぶりな葉っぱで、密ではないものを選ぶことによって、インテリアとしても映え、また空間を広く見せることを意識しました。 さらに、外からの視線が気になるという人にもおすすめ。
    左右に大ぶりなものを配置しつつも、葉っぱが密になっていないので、圧迫感もなく、さりげなくプライベートを守ってくれます。休日、部屋で過ごすことが多い人にとっても、部屋の中にグリーンを置くということは、リラックスにもつながります。部屋の雰囲気に合わせ、お好みのグリーンをセレクトしてください。


    高さは60センチくらいのものが一般的で、園芸屋さんなどでよく見かける植物です。育て方も簡単で、イラストの様な葉の模様もかわいいです。大きさ、買いやすさ、育てやすさから、今まで植物を育てていなかった人でも飾りやすい植物で、最初のひと鉢におすすめです。

    大ぶりの葉っぱが魅力の植物です。新しい芽が出てくるときが可愛く、付け根から線状の緑が出ているな、と思ったら、そこからぐんぐん伸びてきて、徐々に開き、このような葉っぱになります。成長も楽しめ、サイクルは生育期で1ヶ月に1枚生えてくる感じです。目につく植物なので、1つで十分存在感があります。

    葉の一枚一枚の間に隙間があり、ボリュームはありますが、圧迫感がなく空間を広く見せてくれます。オーガスタとの違いは、こちらのほうが、アジアのリゾートのような雰囲気があります。モダンな感じにしたい場合はオーガスタ、オリエンタルな感じにしたい場合はこちらを選ぶのがいいと思います。

  2. 植物をダメにしがちな一番の理由としては、水のあげすぎやあげなさすぎ。日々の習慣にして、水をあげるのが一番です。土が乾いてきてから水をあげるというのでも大丈夫です。鉢の傍らにカワイイ瓶などに水をためておき、それをあげるという感じにするといいかもしれません。

    カワイイガーデニンググッズも結構出まわっているので、購入するとより一層楽しくなると思います。ガーデニンググローブや如雨露、スコップなど、それらを揃えるだけでも、きっと気分を上げてくれると思います。

    今回はコーディネートの例をお教えしましたが、最初はひと鉢からでいいと思います。人それぞれ、自分のペースというものがあるので、それを知ってから、鉢を増やしていくのがいい方法だと思います。自分なりの植物との付き合い方を見つけていくこと、それが緑と一緒に楽しく暮らす近道だと思います。まずは好きなひと鉢を見つけ、気軽にはじめてください。

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